明らかに、スランプ。毎日目標に向かって前進してるはずなのに、実感がない。
私が語学学習に行き詰った時、必ず手にする本がある。
14のヨーロッパ系言語と中国語、日本語をほとんど自国を出ることなく身につけたハンガリー人女性、ロンブ・カトー著の『わたしの外国語学習法』だ。
1930年代不況下のハンガリーで、職に就くために成人してから外国語を学習した彼女は、決して環境に恵まれたマルチリンガルではない。一冊の小説や辞書をぼろぼろにしながら勉強して、文法の法則を探り、言語を身につけた努力の人だ。
勉強法自体は古い時代のことなので、今とは事情が変わっているが、私がこの本で勇気付けられる理由は、彼女の「勇敢さ」「努力」「言語を学習する喜び」を感じられ、共感するからだ。
彼女の言う言語学習の方程式は:
(消費された時間+意欲)÷羞恥心=結果
なのだが、彼女は明らかにその羞恥心(阻止現象:誤りを恐れる気持ち)の部分が少ない。
最初の通訳では、音声学習をする手段がなかったため、相手が言うことが殆どわからず、耳が悪いと思われたことさえあり、翻訳では「当翻訳の主は勇敢なり」というコメントつきで原稿を戻された経験を持つ。語学の授業では最上級のクラスに入り、誰よりも努力をする。教師の仕事が来たら、生徒より教科書の2課先を行くという方法で「docendo discimus(教えながら学ぶ)」。
私はもともとラテン語や漢文が好きだし、言語に対する愛情を強く持っているのだから、それに必要な時間と失敗を恐れない気持ちを持てばいいのだということを思い出させてくれる。

2 Responses to “ロンブ・カトー氏の外国語学習法”

  1. ishii

    ×) (消費された時間+意欲)÷羞恥心=結果
    ○) (消費された時間×意欲)÷羞恥心=結果
    のはず。
    羞恥心が少なくとも、意欲を持ち合わせていない人間がいくら時間をかけたところで、結果はついてこない。

  2. zunko

    細かいつっこみをどうもありがとう…といいつつ確かにそうだね。
    私にはあまり縁のない話だが、やらされてる勉強は身につかないからね。