三十路ワールド

Posted 2007/09/23 by zunko

1ヶ月余り前に、三十歳になった。
しかし今の私は、もう充分な分別を身につけてしかるべき歳であるにもかかわらず、どこかの部族の野蛮な成人の儀式に放り込まれている気分だ。蜂の巣のたくさんある洞窟に入って、そこにしか咲かない花を摘んで帰って来るとか、高い崖から海に飛び込んで、海底の石を掴んで浮かんで来るとか、そういうやつだ。
海に飛び込んではみたものの、石を掴むことがどうしてもできず、浮き上がることができない。
10年前二十歳になった時に比べると、大きな喪失感はない。
10代の頃自然に得られていた成長は、自分が自分に課すものへと変わり、たくさんのできたこととできなかったことのある10年間となった。自分の夢とは別に、社会の構成員としての責任ある行動や、まわりの人に親切にする気持ちなどの確かな”徳”を積み重ねることはできただろうか。
誰かにこの海に突き落とされたのなら、私はこのまま沈んでしまうかもしれない。でも飛び込むために足を踏み出したのはまぎれもなく自分で、その時に確かに持っていた10年遅れの成人の欲求を思い出して、もがいてみるしかなさそうだ。

6 Responses to “三十路ワールド”

  1. すずき

    精密機械のような文章で、じっくり考えながら読みました。
    成長を自分に課すという感覚、見習います。
    関係ないけど、瀧川クリステルさんミス青学なんですね。いいなぁ。

  2. zunko

    いつのまにか暗い文章になってしまうのだけど、コメントどうもありがとう!
    瀧川さんは仏文科の同期ですが、彼女は当時和名を使っていたため英語のクラスが一緒だった「雅美ちゃん」が瀧川クリステルだと気づくのに5年くらいかかりました…。

  3. まる

    三十而立というけれども、ようやく自立と自律のとばぐちに立ったような状態。不惑なんて心境には……なれるのでしょうか。
    毎日とにかくなんかを積み重ねます。
    たきくりさんは同期だったのか!!
    全然上だと思ってたけど、自分の年考えればそんなわけないもんなあ……。。。
    そのへんを歩いていて「あ、あのおねいさんかわいい……」と思う女の子の8割は絶対年下だもんな……。自意識改善を求めます。

  4. zunko

    そうそう、毎日少しずつ何かを積み重ねるしかないよね。たどり着けるかどうか、どこをゴールにするかは別にして。
    私も知らなかったらたきくりさんは年上だと思ってたと思うよ。そんなわけ、ないんだけどね。そういえば、厚木行きバスによく張ってあった青学会館のポスターのウエディングドレスのモデルさん、たきくりさんだったよね。

  5. まる

    ひょえー!!
    そうだったのか…………全然おもいだせない。。。
    とりあえず毎日漢字れんしゅうを積み重ねて、半年後の漢検には受かります。
    (今日受けてきて落ちてた(だって半分当たってないんだもの))

  6. zunko

    その気持ちがすばらしい。アニモ。漢検私も気になっているのですよ。旦那には毎日「学びを仕事に変えろ!」と怒られてますが。

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